発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005102258
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62歳男.市販の総合感冒薬(ベンザブロックIP)服用4日目頃より咳と呼吸困難が増強し,38℃台の発熱が出現した.近医受診し,WBC 18000/μl,CRP 10mg/dl以上のため紹介入院となった.動脈血ガス分析でI型呼吸不全を認め,胸部単純X線で両側肺に間質陰影,胸部CTで両側に浸潤影とスリガラス陰影を認めた.入院後3日間は抗生物質のみで経過をみたが症状,検査所見とも改善せず,総合感冒薬による薬剤性間質性肺炎を疑った.呼吸状態が増悪したため人工呼吸器管理を行うとともにステロイドパルス療法を4日間施行した.その後prednisoloneの投与を継続し,呼吸状態は改善した.確定診断のためベンザブロックIPのリンパ球刺激試験を行い,陽性であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005