発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001278538
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55歳男.嘔吐,下痢が出現して近医を受診した.大腸内視鏡検査で回腸末端に腫瘤を認め,精査加療目的で著者の病院に入院した.HTLV-1抗体陽性と可溶性IL-2受容体の著明上昇が認められた.回腸病変の生検組織所見から,非ホジキン悪性リンパ腫と診断した.胃・回腸への臓器浸潤を伴う急性成人T細胞白血病(ATLL)と診断した.入院1ヵ月後より右季肋部痛を訴え,腹部超音波検査,CTにより肝内多発性腫瘤を認め,生検よりATLLの肝浸潤と診断した.LDHが著明上昇した為,THP-COP療法を開始した.1クール終了後,肝内腫瘤は縮小し,LDHも低下した
©Nankodo Co., Ltd., 2001