発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001266125
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31歳女.全身倦怠感と疲労時の手浮腫が出現した.近医で肝障害と高脂血症を指摘され,肝生検を行ったが特異所見を得られなかった.高脂血症に対しbezafibrateを投与した.全身浮腫,全身倦怠感,CK上昇,筋力低下により受診した.抗SS-A抗体,抗SS-B抗体高値を認め,Sjoegren症候群とCK上昇から多発筋炎の合併を疑い著者の病院に入院した.橋本病による甲状腺機能低下に対してlevothyroxineの投与を開始した.軽度心不全をきたし胸部圧迫感を認め,furosemideにより改善した.肝機能障害が増強したが肝庇護剤により対処した.その後,肝機能障害の悪化は認めず自然に軽快した.甲状腺機能は正常範囲近くに回復し,CKも低下して退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001