整形手術手技
楔開き高位脛骨骨切り術における新しいプレートの開発
花田 弘文
1
,
原 道也
,
藤原 明
,
佐伯 和彦
,
前山 彰
,
内藤 正俊
1福岡リハビリテーション病院 整形外科
キーワード:
機器のデザイン
,
脛骨
,
骨切り術
,
骨ねじ
,
骨板
,
重力
,
解剖模型
,
疲労(材料)
,
疲労強度
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Equipment Design
,
Gravitation
,
Osteotomy
,
Models, Anatomic
,
Tibia
pp.663-667
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015335344
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著者らは脛骨近位部の内反が強い日本人に適した楔開き高位脛骨骨切り術(OWHTO)用のプレート(F-Plate)を作製した。今回、このF-PlateとTomoFiXの3点曲げ試験と疲労強度の比較試験を行った。その結果、1)支点間距離を考慮してF-PlateはTomoFiXに比べ約2倍の疲労強度を有することが確認された。その強度は500万サイクルに到達しても大きな破損はなかった。2)プレートには亀裂や損傷はなかったが、モデル骨の切り欠き部からは30mm程度の亀裂が入っていることが確認された。3)モデル骨とプレートの設置状態についてはプレートおよびスクリューのずれや弛みは確認できなかった。4)TomoFixは174万サイクルでモデル骨が破損した。プレートには亀裂や損傷は確認できなかったものの、モデル骨の近位スクリュー固定部と切り欠き部前方からは後方にかけて破損が確認された。尚、モデル骨とプレートの設置状態についてはプレートおよびスクリューのずれは確認できなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015