画像診断
超音波検査による母指球筋評価の試み
名倉 一成
1
,
金谷 貴子
,
乾 淳幸
,
美舩 泰
,
国分 毅
1神戸労災病院 整形外科
キーワード:
機能的左右差
,
超音波診断
,
性因子
,
中手骨
,
母指
,
前腕筋
Keyword:
Functional Laterality
,
Sex Factors
,
Thumb
,
Ultrasonography
,
Metacarpal Bones
pp.241-243
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015199797
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著者らは超音波検査を用いた短母指外転筋(APB)および母指対立筋(OPP)の評価方法を考案し、健常ボランティア68例を対象に検討した。その結果、今回対象とした20~30歳代の健常人では、OPP、APBの測定値において標準偏差のばらつきの少ない測定結果が得られた。OPP、APBは男女とも20~30歳代間での差がなく、右側で大きい傾向を示したが、左側との有意差はなかった。男女間での比較では、男性の20歳代APB(右、左)および30歳代APB(右)において同年代の女性よりも有意に高値であったことから、測定値を個体間で比較する際には男女を分けて検討する必要があると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015