経験と考察
大腿骨頸部骨折に対するセメント人工骨頭置換術のdistal centralizerの固定性の検討
水野 直樹
1
,
渡邉 健太郎
,
熊谷 寛明
,
日比野 卓哉
1名古屋掖済会病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
機器のデザイン
,
骨セメント
,
大腿骨頸部骨折
,
人工器官機能不全
,
治療成績
,
人工股関節
,
股関節置換術
,
手術時間
Keyword:
Bone Cements
,
Femoral Neck Fractures
,
Equipment Design
,
Hip Prosthesis
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Operative Time
pp.207-211
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015199788
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当科で大腿骨頸部骨折に対しセメント人工骨置換術を行った126例を、distal centralizer(DC)の種類別にStryker社製(PMMA+四つ羽根構造+補強ワイヤー入り)を使用したS群とWright Medical社製(PMMA+四つ羽根構造+補強ワイヤーなし)を使用したW群各63例に分け、その固定性を比較検討した。その結果、両群間で手術時間、セメント充填度、ステム設置角度に有意差はなかった。大腿骨形状はW群でストーブパイプ型が有意に多かったが、DCの髄腔占拠率は両群間で有意差がなかった。DC破損例は、S群の1例(1.6%)に対して、W群では7例(11.1%)と有意に多く、DCの破損は補強ワイヤーなしで多いことが明らかとなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015