経験と考察
骨原発悪性リンパ腫の臨床的特徴と治療経験
鈴木 賀代
1
,
安田 剛敏
,
堀 岳史
,
辻野 泰
,
金森 昌彦
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨腫瘍
,
MRI
,
腫瘍マーカー
,
X線CT
,
放射線療法
,
リンパ腫
,
Rituximab
,
CHOP Protocol
Keyword:
Rituximab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Bone Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lymphoma
,
Radiography
,
Radiotherapy
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Biomarkers, Tumor
,
VAP-cyclo Protocol
pp.1165-1170
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014007152
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骨原発悪性リンパ腫(PBL)の臨床的特徴と治療経験について報告した。PBL症例9例を対象とした。初発症状は、四肢と骨盤に発生した3例では発生部位に一致した局所疼痛のみで、脊椎発生の全6例では局所疼痛に加え、なんらかの神経学的異常を呈した。LDHは、1例を除き基準値の1.5~4倍の上昇を認めた。sIL-2Rは、測定可能であった4例で高値を呈し、ほかの腫瘍マーカーはすべて正常であった。単純X線像およびCTでは、骨溶解像2例、骨硬化像1例、骨溶解と骨硬化の混在像4例、病的骨折1例であった。MRIではT1強調画像で全例が均一な低信号、T2強調画像で3例が均一な高信号、6例が低信号と高信号の混在を呈した。全例に化学療法または放射線療法を行い、完全寛解2例、部分寛解1例、進行6例であった。無病生存2例、有病生存1例、病死6例であった。
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