腫瘍内科診療データファイル
悪性腫瘍(がん)診療を取り巻く環境を知る 疼痛コントロール
中山 理加
1
,
村上 敏史
,
高橋 秀徳
,
門田 和気
,
服部 政治
,
下山 直人
1国立がんセンター中央病院 麻酔・緩和ケア科
キーワード:
生活の質
,
オピオイド系鎮痛剤
,
疼痛
,
分類
,
癌性疼痛
,
疼痛管理
,
苦痛
,
スピリチュアルペイン
Keyword:
Cancer Pain
,
Analgesics, Opioid
,
Classification
,
Pain
,
Quality of Life
,
Pain Management
pp.1037-1045
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061390
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がん患者が何らかの痛みを訴える頻度は高く、がんの痛みに対してはQOLの向上を含めた早急な対策が必要であり、専門病棟でなくどこででもできる治療法としてWHOが提唱するがん性疼痛治療法に則った治療を行わなくてはならない。WHO方式でとれない痛みに関しては鎮痛補助薬を併用したり、神経ブロック等の適応も考慮し取り入れていく必要性がある。がん性疼痛治療の質の更なる向上のためには、患者・医療者双方の緩和医療に関する偏見をなくす努力として、WHO方式は最低でも知っておかなくてはならない。本稿では、がん疼痛管理の総論と基本について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007