発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008149292
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標記5例(男4例、女1例、平均年齢45歳)を対象として、術前各種画像検査の異物描出能をレトロスペクティブに検討した。部位は手3例、前腕1例、下腿1例であり、全例が疼痛を訴え、2例は排膿を認め、2例は異物迷入の病歴を認めなかった。全例X線像を撮影したが異物は確認できなかった。超音波検査(US)を行った4例は全例で異物が高エコー像として描出された。MRIは2例に撮像し、T2強調像で異物は低信号、その周囲の炎症反応は高信号に描出されたが、その時点では異物と診断できずレトロスペクティブに異物を確認した。木片はX線像で確認できないため、次の画像診断として検出力と利便性に優れ、廉価なUSを行うのがよいと思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008