発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004156768
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手にみられた乾癬性関節炎の2例を経験した.症例1は23歳男,11歳時に左示指,左第4趾の腫脹,上下肢皮疹が出現し,乾癬性関節炎と診断され,その後右手関節痛・腫脹も出現,痛みの増強・ROM制限が進行したため入院となった.手関節回内外制限の改善・手関節痛の軽減のため手術を施行したところ滑膜増生,尺骨頭の変形を認めたため,滑膜を切除し,Sauve-Kapandji慶大変法を施行した.術後8ヵ月の現在,掌背屈制限は変化しないが,回内外制限は改善された.症例2は59歳男,45歳時より両手指関節痛,上皮肢皮疹が出現し乾癬性関節炎と診断された.49歳時より両手指の変形がみられ,オペラグラス様変形を呈していた.現在疼痛はなく,経過観察中である
©Nankodo Co., Ltd., 2003