TNM分類第8版を読み解く
胆嚢・胆管,膵臓
加藤 宏之
1
,
臼井 正信
,
伊佐地 秀司
1三重大学 肝胆膵・移植外科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
総胆管腫瘍
,
胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
胆嚢腫瘍
,
Klatskin腫瘍
,
TNM分類
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Common Bile Duct Neoplasms
,
Gallbladder Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Pancreatic Neoplasms
,
Ampulla of Vater
,
Klatskin Tumor
pp.638-646
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017268610
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
国際対がん連合(UICC)TNM分類が第7版から第8版に移行し,相当の部分で改訂が行われた.T分類については病理学的な腫瘍径や腫瘍浸潤による予後の差を重要視し,N因子に関しては転移リンパ節の個数と検索リンパ節数が重要視され,転移リンパ節個数によってN1,N2に分類されるようになった.特に大きな変更が加えられたのは遠位胆管癌と膵癌で,遠位胆管癌ではT分類で胆管壁浸潤距離によりT1からT3が分類されることとなり,膵癌ではT分類に最大腫瘍径が取り入れられ,2cm以下がT1,2~4cmがT2,4cm以上がT3というように分類されることとなった.
©Nankodo Co., Ltd., 2017