ERAS
胸部食道癌手術におけるERAS
佐藤 弘
1
,
櫻本 信一
,
新原 正大
,
坪佐 恭宏
,
小山 勇
1埼玉医大国際医療センター 消化器外科
キーワード:
経腸栄養
,
中心静脈カテーテル法
,
食道腫瘍
,
早期離床
,
周術期管理
Keyword:
Catheterization, Central Venous
,
Enteral Nutrition
,
Early Ambulation
,
Esophageal Neoplasms
,
Perioperative Care
pp.147-150
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015112265
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胸部食道癌手術に対するERASの適用は十分に確立しているとはいえない.われわれの検討からは,早期経腸栄養や早期離床などのERASの概念の多くは,胸部食道癌手術においても適用は可能と考えられ,術後合併症を増やすことなく術後入院期間を短縮することが可能である.このプロトコルを他施設に導入したが,初回離床日や術後入院期間に関しては,新規導入施設では安全な運用のため長くなったが,術後合併症などに関しては同様のアウトカムであった.ERASの各々の項目やプロトコルに関して,今後エビデンスとして確立することが求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015