ディベート 炎症性腸疾患の外科治療
切除吻合法(手縫い吻合vs器械吻合) Kono-S法
河野 透
1
,
前田 耕太郎
,
坂井 義治
,
大毛 宏喜
,
島田 光生
,
Fichera Alessandro
,
Michelassi Fabrizio
1札幌東徳洲会病院 先端外科センター
キーワード:
Crohn病
,
消化器外科
,
吻合術
,
縫合法
,
外科的ステープリング
Keyword:
Anastomosis, Surgical
,
Crohn Disease
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Suture Techniques
,
Surgical Stapling
pp.267-273
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014113920
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2003年に考案された手縫い機能的端々吻合(Kono-S吻合)は,10年間で国内外で数百例以上行われ,吻合部再狭窄による再手術が起きないという画期的な成績がもたらされている.今日の標準術式である器械吻合による機能的端々吻合に比べると,その手技の特色は,吻合部再発による変形を防ぐ工夫の存在,吻合部の血流や神経再生に配慮した腸間膜切除,大きな吻合口などでの点で,Crohn病腸管における標準的吻合術となる可能性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014