乳癌を究める
治療 乳輪・乳頭再建術
清水 瑠加
1
,
貴志 和生
1慶応義塾大学 形成外科
キーワード:
外科的皮膚弁
,
いれずみ
,
術後管理
,
乳頭
,
乳房形成術
,
乳房腫瘍
,
皮膚移植
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Nipples
,
Postoperative Care
,
Surgical Flaps
,
Tattooing
,
Skin Transplantation
,
Mammaplasty
pp.745-751
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012270907
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乳癌による乳房切断術後に乳房再建を行う症例は徐々に増えてきているが、その最終段階が乳輪・乳頭の再建である。着衣の状態では乳房のボリュームが左右対称に存在すれば十分であるが、乳房を再建して温泉やプールに入りたい、といった患者の要望を叶えるには、乳輪・乳頭の再建まで行うのが望ましい。再建方法には、健側の半切乳輪・乳頭移植や局所皮弁によるものなどさまざまあり、各方法とも一長一短がある。一般的に乳房再建後数ヵ月以上経過してから行われるが、本稿では広く行われている方法を解説するとともに、乳房再建と同時手術によって乳輪・乳頭の再建を行う方法も提示する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012