乳癌に対するoncoplastic surgery Oncoplastic surgeryを考慮した乳癌手術
乳頭温存乳房切除術の実際と課題
津川 浩一郎
1
1聖マリアンナ医科大学 乳腺・内分泌外科
キーワード:
外科的皮膚弁
,
腫瘍再発
,
乳房形成術
,
乳房腫瘍
,
皮下乳房切除
,
センチネルリンパ節生検
,
皮膚切開
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Surgical Flaps
,
Mastectomy, Subcutaneous
,
Mammaplasty
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.969-973
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015000789
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早期乳癌に対する標準手術は乳房温存手術となっているが,広範な乳管内進展を伴う症例や多発癌例では乳房切除が適応とされる.その際に乳頭乳輪および皮膚に浸潤・進展のない場合には,乳頭温存乳房切除術が適応となる.一次乳房再建が併施されることが多く,その際は高い整容性が得られる.乳房喪失感もなく,患者満足度は高い.一方,問題点として乳頭乳輪部の局所再発や乳頭壊死があげられるが,諸家の報告では許容範囲内とされる.今後,乳房再建術の普及とともに採用される機会が増える可能性がある術式と考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014