他科との連携手術-知っておくべき最新の知識
形成外科との連携 リンパ浮腫外科治療の進歩 リンパ管細静脈吻合と早期診断の重要性
光嶋 勲
1
,
菊池 和希
,
山本 匠
,
大島 梓
,
原 尚子
,
三原 誠
,
成島 三長
1東京大学 形成外科
キーワード:
血管外科
,
電子顕微鏡検査法
,
細静脈
,
吻合術
,
リンパ浮腫
,
チーム医療
,
治療成績
,
リンパ管
,
早期診断
Keyword:
Anastomosis, Surgical
,
Lymphedema
,
Microscopy, Electron
,
Patient Care Team
,
Vascular Surgical Procedures
,
Venules
,
Treatment Outcome
,
Early Diagnosis
,
Lymphatic Vessels
pp.1467-1472
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012088466
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上・下肢の浮腫に対するリンパ管細静脈吻合術(lymphaticovenous anastomosis:LVA)術後3年以上の長期経過を分析した。その結果、LVAは局所麻酔下で可能で、上肢の71%で圧迫不要例がみられ、下肢例の33%は術後4年で圧迫不要となり、下肢圧迫不要例の半数以上が特発性であった。また、下腹部・陰部例や皮膚癌切除後の下肢浮腫例は早期LVAで圧迫不要となるものがあった。また、indocyanine green(ICG)蛍光染色検査によってリンパ浮腫の早期診断が可能となった。これによって、平滑筋細胞が変性する前の予防的LVAで浮腫を予防できる可能性があることを述べた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011