鏡視下手術におけるcontroversy 積極的な立場vs慎重な立場
膵腫瘍に対する膵体尾部切除術 慎重な立場
加藤 公一
1
,
中尾 昭公
1名古屋大学 大学院消化器外科学
キーワード:
開腹術
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
腹腔鏡法
,
治療成績
Keyword:
Laparotomy
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Treatment Outcome
pp.675-678
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007243114
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腹腔鏡下尾側膵切除術は膵体尾部に限局した膵嚢胞性腫瘍、膵内分泌腫瘍に対して適用されている。ただし、悪性腫瘍の可能性が否定できない腫瘍への適用は、腫瘍学的見地から意見が分かれる。通常型膵癌では後腹膜組織・リンパ節の十分な郭清が手技的に困難である。先駆的な施設からの初期成績はおおむね良好で許容できるものであるが、長期予後の評価や安定した手術手技の提供など課題も多い。
©Nankodo Co., Ltd., 2007