発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005013149
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食道癌に対する標準治療は内視鏡的切除術あるいは開胸手術であるが,他臓器浸潤例では放射線化学療法による腫瘍縮小が第一選択とされる.しかし,非奏効例の予後はきわめて不良である.われわれは,2000年より放射線化学療法に抵抗性の進行食道癌に対して,アデノウイルスベクターを用いたp53遺伝子治療の臨床試験を開始した.現在までに,9例に対して重篤な副作用なく治療を終了している.本稿では,食道癌に対する遺伝子治療の現状と今後の展望について紹介する
©Nankodo Co., Ltd., 2004