発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256657
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アカラシアは下部食道括約部(LES)弛緩不全により,食物の通過障害を呈する疾患である.LES弛緩不全に伴う症状を有する症例では,アカラシアの存在を念頭に置き,食道X線造影,内視鏡検査を施行する必要がある.しかしながら,症状が存在するものの,これら検査所見が軽微である場合には,アカラシアの病態の本質であるLES弛緩を評価することが重要である.アカラシア治療に関しては,拡張療法が第一選択であり,拡張療法の有効性に関しては,年齢,LES弛緩残圧が影響していると思われる
©Nankodo Co., Ltd., 2003