発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003055000
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内視鏡下手術は原発性肝癌にも応用され,マイクロ波或いはラジオ波による凝固壊死療法と肝切除の二つの術式があり,その部位や腫瘍の大きさによる選択肢をもっている.凝固壊死療法には腹腔鏡と胸腔鏡と二つのアプローチがあり,肝切除に匹敵する治療効果が期待できるが,合併症の発症率も肝切除とのあいだに差はなく,手技上,腹膜播種や局所再発にはとくに配慮せねばならない.肝癌に対する内視鏡下手術は凝固療法,切除療法共に,術前肝機能や腫瘍の部位や大きさからその適応を順守することにより,低侵襲手術として患者QOLにも貢献できる新たな外科的治療手段の一つであると考えている
©Nankodo Co., Ltd., 2002