発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002018155
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71歳男.右下肢間欠性跛行を主訴とした.右下肢では膝窩動脈以下の拍動を触知しなかった.両側下肢動脈造影所見では,右内腸骨動脈起始部の閉塞,右浅大腿動脈遠位約2/3の部位に消失を認めた.膝窩動脈は右深大腿動脈末梢の側副血行路より造影された.左内腸骨動脈末梢は大腿へ向かって伸びる太い動脈として造影され,左膝窩動脈はこの血管の末梢として造影された.左浅大腿動脈遠位は右同様であった.以上より閉塞性動脈硬化症を合併した両側遺残坐骨動脈と診断し,右総大腿動脈-膝窩動脈バイパス術を行った.術後経過良好で症状の改善が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2001