発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002012174
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肝発生過程は様々な分化段階を経て,最終的に成熟した肝細胞になる.近年,初代培養系を用いた試験管内再構成系によって,線維芽細胞成長因子1,2やオンコスタチンM,肝細胞増殖因子といった液性因子が胎生初期から中期,後期にかけての肝発生に重要な役割を果たしていることが明らかとなった.又,胎生肝は造血細胞の増殖支持能を持っているが,肝発生が進行するにしたがってその支持能が低下することから,液性因子による肝成熟の誘導が肝臓の造血管官から代謝器官への変化を制御していることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001