発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002012172
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急性肝不全の確立された根治療法は肝臓移植術であるが,深刻なドナー不足を考えると万人が普遍的に受け得る治療ではない.肝臓移植に代わる治療法として,近年,バイオ人工肝臓が注目されている.バイオ人工肝臓の材料としては,健常ヒト肝臓細胞が理想であるが,現状では必要時にヒト肝臓細胞の大量入手は不可能である.これまで,ブタ肝細胞やヒト肝臓腫瘍由来細胞を材料とするバイオ人工肝臓が臨床試験されているが,有意な臨床的確証は得られていない.Cre/loxP部位特異的組換え反応を利用した安全性の高いヒト肝臓細胞をバイオ人工肝臓に応用しようする手法について紹介した
©Nankodo Co., Ltd., 2001