発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006034939
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パーソナルコンピュータによる肺外科手術シミュレーションを試みた.方法は,胸腔鏡下手術予定例のthin-sliced CTを肺門部から腫瘤まで2mm厚で60枚撮影し,DICOM3の形式でCD-Rに書き込み,パソコンでCT画像を選んで気管支,肺動静脈,腫瘍などをマークし,それぞれの情報を円柱として数値化するソフトを作成した.この数値化したデータを用い,フリーの三次元ソフトのMetasequoia LEで画像を構築し,ソフトの中で肺の変形,血管・気管支の切断・移動など手術のシミュレーションを試みた.約1時間で立体画像が得られ,200~300個の円柱で構成された画像は自由に回転させることができ,ソフトの中で変形(マグネット),切断(ナイフ),移動なども自由に行うことができた.研修医には当該症例の肺門の気管支,肺動静脈の解剖学的関係を理解でき,実用性があると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005