放射線科医が診断すべき日常診療で迷う症例
(第6章)頭頸部 症例から考える頭頸部画像診断の役割
藤田 晃史
1
,
藤井 裕之
,
河合 陽
,
歌野 有香
,
木村 有喜男
,
杉本 英治
,
酒井 修
1自治医科大学 医学部放射線医学講座
キーワード:
IgG
,
下顎腫瘍
,
グロムス腫瘍
,
高ガンマグロブリン血症
,
甲状腺腫瘍
,
根尖周囲膿瘍
,
鎖骨下動脈
,
耳下腺疾患
,
MRI
,
リンパ行性転移
,
歯瘻
,
鑑別診断
,
鼻咽頭疾患
,
鼻腫瘍
,
放線菌症-顔面頸部
,
リンパ腫
,
血管線維腫
,
鎖骨下動脈起始異常
,
上顎洞血瘤腫
,
頭部CT
Keyword:
Actinomycosis, Cervicofacial
,
Diagnosis, Differential
,
Dental Fistula
,
Hypergammaglobulinemia
,
Glomus Tumor
,
Immunoglobulin G
,
Mandibular Neoplasms
,
Lymphoma
,
Lymphatic Metastasis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Nasopharyngeal Diseases
,
Parotid Diseases
,
Nose Neoplasms
,
Periapical Abscess
,
Subclavian Artery
,
Thyroid Neoplasms
,
Angiofibroma
,
Aberrant Subclavian Artery
pp.s120-s138
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2014127015
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“放射線科医が診断すべき日常迷う症例”としては,画像が診断の決め手となる疾患が該当すると思われるが,そのような症例は決して多くはない.頭頸部領域において画像検査が施行される際には組織学的診断がついていることも多く,確定診断以外の情報を提供することも,CTおよびMRIの大きな役割である.
放射線科医が画像検査から提供できる情報には,1)確定診断あるいは鑑別診断,2)原因の特定,3)病変の性状評価,4)全身性疾患の示唆,5)手術や治療の際に必要な情報の提供,といったものが挙げられる.
本項では,それぞれについて具体的な症例提示を行いながら,頭頸部における画像検査の役割について述べる.
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