放射線科医が診断すべき日常診療で迷う症例
(第2章)単純X線写真と症候群 診断可能または精査につなげるべき症例
藤澤 英文
1
,
殿内 まどか
,
河原 悠一郎
,
谷坂 愛
,
船木 翔
,
松成 一矢
,
櫛橋 民生
1昭和大学横浜市北部病院 放射線科
キーワード:
Klippel-Trenaunay-Weber症候群
,
POEMS症候群
,
Poland症候群
,
X線診断
,
胸部X線診断
,
結節性硬化症
,
爪-膝蓋骨症候群
,
組織球症-Langerhans細胞
,
腹部X線診断
,
神経線維腫症1型
,
肝肺症候群
,
胸部CT
,
腹部CT
Keyword:
Histiocytosis, Langerhans-Cell
,
Nail-Patella Syndrome
,
Neurofibromatosis 1
,
Radiography
,
Radiography, Abdominal
,
Poland Syndrome
,
Tuberous Sclerosis
,
Radiography, Thoracic
,
POEMS Syndrome
,
Hepatopulmonary Syndrome
,
Klippel-Trenaunay-Weber Syndrome
pp.s44-s63
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2014127011
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単純X線写真は日常診療において最も多く施行されている画像検査である.数多くのCTとMRI検査の読影を行わなければならない今日では,単純X線写真の読影は軽視されがちかもしれないし,単純X線写真を全く読影していない画像診断医もいるであろう.単純X線写真からはCTやMRIのように詳細で多くの情報を必ずしも得られるわけではないが,2次元に投影された1枚の画像から異常所見を見出して鑑別診断を行うことは,CTやMRIの読影とは違った楽しさがある.
本項では,筆者らが経験した,単純X線写真で診断可能な,あるいは単純X線写真の所見を拾い上げることがCTやMRIなどによる精査につながる,比較的稀ではあるが画像診断医として知っておくべき“症候群または全身疾患”を,誌面の許す限り症例提示の形式で紹介する.
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