特集 脳血管障害の画像診断 ─“今”の臨床で役立つ病態理解アップデート
もやもや病の画像診断
伊藤 秀一
1
,
奥知 佐智
1
,
伏見 育崇
1
,
舟木 健史
2
,
峰晴 陽平
2
,
千原 英夫
2
,
笹ヶ迫 知紀
2
,
中本 裕士
1
1京都大学大学院医学研究科放射線医学講座(画像診断学・核医学)
2京都大学大学院医学研究科脳神経外科学
キーワード:
もやもや病
,
MRI
,
MRA
,
RNF213遺伝子
Keyword:
もやもや病
,
MRI
,
MRA
,
RNF213遺伝子
pp.1254-1263
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006564
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● もやもや病は,頭蓋内内頸動脈終末部を中心とした主幹動脈の狭窄・閉塞と,もやもや血管の発達を特徴とする慢性進行性の脳血管疾患である.
● 『もやもや病診断基準 ―2021年改訂版―』では,heavily T2強調像での血管外径縮小が加わり,画像診断の重要性が高まっている.
● もやもや病を対象とした血管壁イメージングや灌流イメージングなどの先進的な画像診断が発展し,正確な病態把握や治療方針の決定に寄与している.
● もやもや病の疾患感受性遺伝子として,RNF213が同定され,さらに全身の血管病変との関連が明らかになり,RNF213関連血管症という疾患概念が提唱されている.
※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.1257 図2は未掲載です).

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