特集 “現場的”外傷画像診断とIVR ~命を救うRadiologyのチカラ
5章 外傷IVRの実践的な戦略と戦術 5 REBOAはいつ使う? どう使う?
松村 洋輔
1
,
一ノ瀬 嘉明
2
1千葉県総合救急災害医療センター 集中治療科
2国立病院機構災害医療センター 放射線科
キーワード:
臀筋内出血
,
大腿血腫
Keyword:
臀筋内出血
,
大腿血腫
pp.S171-S178
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005373
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• REBOAは根治的止血までの橋渡しであり,心停止回避・止血手術中proximal control・予防的留置など状況によって,zone選択や部分遮断の調節を行う.
• 透視下留置ができない場合には,体外ランドマークを目安に挿入長を決定し,ポータブルX線もしくは超音波でガイドワイヤーが大動脈内にあることを確認する.
• 橈骨動脈および大腿動脈圧をモニタリングし,オーバーインフレーションを避け,部分遮断を調整する.
• 治療モダリティの選択(手術・IVR・開頭術判断)や止血時間短縮化(血管解剖把握や優先順位把握)につながる場合にはREBOA下CTが有益な場合があるが,迅速なCT撮影をするためにトレーニングされたチームが行うことが前提である.
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