特集 腸炎・腹膜炎を読み解く ―病態と画像所見の対比
感染性腸炎の画像診断 ―発症機序・病態を踏まえたアプローチ―
影山 咲子
1
1東北大学病院放射線診断科
キーワード:
感染性腸炎
,
細菌性腸炎
,
薬剤性腸炎
,
CT
Keyword:
感染性腸炎
,
細菌性腸炎
,
薬剤性腸炎
,
CT
pp.1115-1124
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004864
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● 感染性腸炎は,原因となる病原微生物により発症機序や病態が異なる.
● 下痢や全身症状などの臨床症状を考慮した,小腸型・大腸型・穿通型の分類は,発症機序や罹患腸管との親和性が高く,病原微生物をある程度推定できる.
● 画像所見は非特異的だが,罹患腸管の分布や壁肥厚の程度,リンパ節腫大の有無などが鑑別診断に有用である.
● 薬剤や免疫低下が関連する感染性腸炎では,食事歴や画像所見だけでなく,基礎疾患や薬剤使用歴の確認も診断に必要である.
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