特集 わかる! びまん性肺疾患
画像診断医に必要なびまん性肺疾患の知識(臨床医の立場から)
馬場 智尚
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
キーワード:
多職種討議(MDD)
,
ガイドライン
,
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)
,
間質性変化
Keyword:
多職種討議(MDD)
,
ガイドライン
,
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)
,
間質性変化
pp.846-853
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004741
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● びまん性肺疾患の診断において画像診断は重要な役割を果たす.特発性肺線維症(IPF)が臨床的に疑われ,HRCTパターンが通常型間質性肺炎(UIP)もしくはprobable UIPであれば,病理学的な評価なしに特発性肺線維症と診断される.
● 進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)もしくは進行性線維性肺線維症(PPF)と判断する基準に,HRCTにおける線維化所見の進行が挙げられている.
● 診断・疾患進行の評価のみならず,肺癌,肺高血圧症,肺感染症などの合併症の出現がないか注意が必要である.
● ILA(interstitial lung abnormalities)は,間質性肺炎への進展リスク,薬剤性肺障害の発症リスクになるため,無視できない.
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