特集 肺だけが胸部ではない! 縦隔・胸膜・胸壁の画像診断
縦隔区分と縦隔病変の単純X線サイン
中園 貴彦
1
,
山口 健
2
,
江頭 玲子
2
,
入江 裕之
2
1佐賀大学医学部附属病院放射線部
2佐賀大学医学部放射線医学教室
キーワード:
縦隔区分
,
JART区分
,
ITMIG区分
,
単純 X線写真
Keyword:
縦隔区分
,
JART区分
,
ITMIG区分
,
単純 X線写真
pp.142-156
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004371
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● 日本胸腺研究会(JART)やInternational Thymic Malignancy Interest Group(ITMIG)からCT横断像を基準にした縦隔区分が提唱され,CTやMRIにおける病変の局在診断や鑑別診断に有用である.
● JART区分では,縦隔を縦隔上部,前縦隔(血管前領域),中縦隔(気管食道傍領域),後縦隔(椎体傍領域)の4つに区分している.
● ITMIG区分はJART区分を簡略化し,縦隔を前縦隔(血管前領域),中縦隔(臓器領域),後縦隔(椎体傍領域)の3つに区分している.
● 肺縦隔境界線の正常と異常,単純X線サインを理解することは,単純X線写真の読影において縦隔腫瘍の検出や局在の類推のために重要である.
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