特集 CT 再入門― 新技術で何がわかる?―
3. 面検出器CTの活用 1 頭部外傷
船曵 知弘
1
1藤田医科大学病院救急科
キーワード:
頭蓋内損傷
Keyword:
頭蓋内損傷
pp.936-937
発行日 2021年7月25日
Published Date 2021/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002393
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多列検出器CTの中でも320列CTであれば,寝台を動かさずに16cmを1回転で撮影することが可能である.16cmあれば頭蓋底~頭蓋冠までを含むので,1回転で評価を行うことが理論的に可能であり,実際に脳血管4D-CTなどで施行されている.ただし,列数の増加に伴い,Z軸方向へのX線束の広がり(コーン角)が大きくなるため,X線束を通過しない領域が多くなる(64列:約3.1°,320列:約15.2° ).そのため,投影データが不足し,画質が担保されない.
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