画像診断と病理
髄芽腫(desmoplastic/nodular type)
竹中 淳規
1
,
山口 晃典
1
,
原田 太以佑
1
,
工藤 與亮
1
,
高桑 恵美
2
,
山口 秀
3
1北海道大学病院放射線診断科
2北海道大学病院病理診断科
3北海道大学病院脳神経外科
pp.1394-1395
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002009
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20歳台,女性.約1か月前より起床時の頭痛や吐き気を自覚し,改善なく前医受診.CTで水頭症を指摘され,当院に紹介受診.MRIでは,右小脳半球に35mm程度の境界不明瞭な腫瘤を認めた.T2強調像で小脳皮質と等信号,造影T1強調像では軽度の造影効果,拡散強調像で高信号,ADC低下を示しており,細胞密度の高い腫瘍と考えられた.T1強調像では軽度低信号が主体だが,内部に線状・分枝状の高信号がみられ,この部分はT2*強調像で低信号を示しており,脂肪成分もしくは出血成分が疑われた.小脳扁桃ヘルニアと閉塞性水頭症を呈しており,意識状態の悪化を認めたため,緊急腫瘍摘出術となった.
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