特集 時系列から学ぶ中枢神経疾患の画像診断-MR Retroscopy-
Ⅱ.天幕上(大脳)C. 大脳基底核・視床 1 両側基底核の異常信号 ― 炎症? 腫瘍?
原田 太以佑
1,2
,
山㟢 康之
3
,
工藤 與亮
4
1北海道大学病院放射線診断科
2北海道大学大学院医学研究院死因究明教育研究センター
3北海道大学病院放射線診断科
4北海道大学大学院医学研究院放射線科学分野画像診断学教室
キーワード:
橋本脳症
Keyword:
橋本脳症
pp.1064-1067
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001848
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40歳台,女性.現病歴: うつ病で通院中.約半年前より歩行時のふらつきや転倒が出現し,前医MRIで異常を指摘され,当院紹介受診.既往歴,家族歴,生活歴:特記事項なし.神経学的陽性所見として,Japan Coma Scale(JCS)1,四肢腱反射亢進,仮面様顔貌,小声・単調言語,姿勢反射障害を認めた.血液生化学所見では,血球,生化学,腫瘍マーカー,感染症に異常なし.自己免疫系では抗核抗体が160倍と高値,その他(NMDA,Hu,Yo,CV-2,Ma2,AQP4)はいずれも陰性.
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