特集 植込み型心臓デバイス治療のニューノーマル
【特集関連記事】脳・神経領域の植込み型デバイス治療 ─脳深部刺激療法(DBS)/脊髄刺激療法(SCS)/仙骨神経刺激療法(SNM)
小林 正人
1
1埼玉医科大学病院 脳神経外科
pp.983-986
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000001955
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現在,脳や脊髄,神経を刺激して症状を改善,緩和する治療法として,脳深部刺激療法(DBS),脊髄刺激療法(SCS),仙骨神経刺激療法(SNM)が行われる.これらはいずれも刺激電極を脳,脊髄あるいは末梢神経近傍に留置し,延長リードを経て胸部や腹部,臀部などに刺激装置を植え込む構造となっている.刺激用のリード線は先端に4~8極の電極があり,これらの中から陽極,陰極を設定して双極刺激を行う.DBSでは胸部に植え込んだ刺激装置を陽極,頭蓋内電極を陰極とすることも多く,単極(モノポーラ)刺激と呼ばれる.この場合,双極刺激と比較して刺激範囲は広がる.こうしたさまざまな組み合わせのなかから最善の刺激条件を設定する.かつてはMRI非対応であったが,現在は条件付きでMRI対応が可能な装置が開発されている.
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