特集 手術室CEの最前線! 手術用ナビゲーションと術中モニタリング
脳神経外科手術におけるナビゲーションと術中神経モニタリング
武内 政志
1
,
佐野 仁
2
,
大田 慎三
3
,
宮崎 日出海
4,5
1脳神経センター 大田記念病院 診療技術部 臨床工学課
2日本光電工業(株)医療機器技術開発部 脳神経機器部 二課
3脳神経センター 大田記念病院 脳神経外科
4Department of Otorhinolaryngology, Head and Neck Surgery, and Audiology, Copenhagen University Hospital Rigshospitalet
5耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 宮崎クリニック
キーワード:
ナビゲーション
,
DNAP
,
FREMAP
,
蝸牛神経マッピング
Keyword:
ナビゲーション
,
DNAP
,
FREMAP
,
蝸牛神経マッピング
pp.230-237
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000001778
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手術用ナビゲーションや術中神経モニタリングは共に,手術によって傷害される可能性のある脳機能および脳神経機能を術中に監視する手術支援システムである1).これらの技術の進歩は,安全性の担保はもちろんのこと,術者の技術向上に貢献し,結果として手術時間の短縮と術後成績の向上という恩恵をもたらした.殊に,当施設において聴神経腫瘍手術に対する術中神経モニタリングとして導入した蝸牛神経背側核活動電位(DNAP),および顔面神経根誘発筋活動電位(FREMAP)を用いた術中持続神経モニタリングは,導入以前に比べ異次元の手術と思えるほど,術後聴力と顔面神経の温存率が飛躍的に向上した.
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