特集 臨床工学に必要な熱と医療の物理学
Ⅱ 熱に関係する医療機器 ④ハイパーサーミアと温熱療法
中島 章夫
1
1杏林大学 保健学部 臨床工学科
キーワード:
ハイパーサーミア
,
がん細胞
,
HSP
,
マイクロ波加温法
Keyword:
ハイパーサーミア
,
がん細胞
,
HSP
,
マイクロ波加温法
pp.749-754
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000001609
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ハイパーサーミアは,主に43℃程度の高周波電磁波でがん細胞を破壊する治療法である.がん組織は熱に敏感で血流も低いため,放射線療法や抗がん剤との併用が効果的である.ハイパーサーミアにかかわる臨床工学技士は,機器の管理や保守だけでなく,治療の原理と効果についての知識をもつ必要がある.今後は温度制御や治療時間の改善が進み,臨床技術の提供や患者のモニタリングが重要な役割を果たすことが予想される.
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