特集 新型コロナウイルス感染症とクリニカルエンジニアリング
透析領域における感染拡大第1波対応から得られた教訓 ①2009新型インフルエンザ(A/H1N1)流行との違い
篠田 俊雄
1,2,3
1つくば国際大学 医療保健学部 医療技術学科
2公益社団法人日本透析医会 感染防止対策部会 担当理事
3日本透析医会・日本透析医学会・日本腎臓学会 新型コロナウイルス感染対策合同委員会 委員
キーワード:
感染対策の準備
,
無症状感染者
,
治療薬
,
交差免疫
Keyword:
感染対策の準備
,
無症状感染者
,
治療薬
,
交差免疫
pp.859-864
発行日 2020年9月25日
Published Date 2020/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000809
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新型コロナウイルス感染症では,2009新型インフルエンザ流行の経験があったにもかかわらず感染拡大が抑制できず,透析患者の被害も大きい.その要因としては準備が不十分,無症状感染者からの感染がある,治療薬がない,迅速診断キットの未開発が考えられる.本稿では,両感染症ともに示唆されている,同族ウイルス既感染の免疫記憶による交差免疫が症状を軽減している可能性についても考察した.
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