連載 お酒と健康の新常識 第4回
お酒が疾患に与える影響をひも解く [後編]
須田 万勢
1
1諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科
pp.1306-1311
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026100025
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今日の結論
・ 少量飲酒による心血管保護効果は近年疑問視されている.一方で,飲酒量が増えるほど心房細動や心不全のリスクは上昇する.
・ 飲酒量が増えるほど総骨折リスクは上昇する.アセトアルデヒドは骨形成を阻害し,日本人に多いALDH2 活性低下は骨粗鬆症のリスク因子となる可能性がある.
・ 少量飲酒と認知症リスク低下を示す観察研究があるが,交絡の影響は否定できない.一方,過量飲酒とアセトアルデヒドは認知症リスクを高める.
・ アセトアルデヒドは心臓,血管,骨,脳など多くの臓器障害に関与.ALDH2活性が低い日本人では,その影響を受けやすい可能性がある.
・ 最も重要なのは飲酒量を増やさないことだが,飲酒する場合は,アセトアルデヒドや酸化ストレスへの対策も健康管理の一助となる可能性がある.

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