第2特集 ここが知りたいプライマリ・ケアのオピオイド
オピオイド内服困難時の対応
稲葉 崇
1
1笠間市立病院
pp.1146-1149
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026090018
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はじめに:内服困難時に“貼るだけ”でよいのか
患者の意識レベル低下,消化管閉塞などにより,突然オピオイドが内服できなくなることがある.このとき鎮痛が途切れると,疼痛悪化だけでなく,家族の不安をまねき,在宅医療においては訪問看護師の困惑,患者の救急搬送,そして望まない入院にもつながる.内服困難時の選択肢としてフェンタニルなどの貼付剤が思い浮かびやすいが,貼付剤は効果発現が遅く,迅速な用量調整には向かない.痛みが安定しており,数日単位でゆっくり調整できる場合には有用である一方,終末期の変化が速い時期,レスキューが頻回な場合,悪心・嘔吐や消化管閉塞で内服吸収が期待できない場合には,持続皮下注の開始を積極的に考えたい.

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