マンモグラフィ検診で乳がん死亡は減りますか？

　マンモグラフィは乳房を撮影するX線検査であり，触知できる前の乳がん病変を発見することが可能である．マンモグラフィを用いた乳がん検診（以下，マンモグラフィ検診）の有用性については，1970年代から本格的な検討が始まっている．しかしながら，乳がんの発症や乳がんを原因とする死亡イベントが発生するまでには，長期にわたる観察が必要である．今回は，マンモグラフィ検診と乳がん死亡の関連性を検討した主なランダム化比較試験（RCT）を時系列で整理する．