連載 五臓の働きを知り 補う治療で元気にする!Dr.Shinのよくわかる即戦力漢方 第7回
どうする? コロナ後遺症
橋本 進一
1
1医療法人若樹会 橋本医院
pp.1470-1478
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024120020
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コロナ後遺症に対する考え方のポイント
▶ コロナ後遺症のみならず,COVID-19 を考えるときに,仙頭先生の五臓の層構造(図1)と病邪の深達度を意識すると理解しやすい.
▶ 五臓の層構造(図1)は,外から肺→肝→脾→腎であり,新型コロナウイルスは外邪として肺から入り込み,各臓の予備能が低いと,短期間でなぎ倒すがごとく一気に深層の脾そして腎まで侵されてしまう可能性がある.
▶ 脾に外邪が及べば消化機能低下による気虚(エネルギー産生低下)および血虚(栄養不良)が生じる.
▶ 腎は生命力の根源であるために,外邪が腎まで入り込むと腎精が消耗し,疾患の重症化や生命の危機,そして難治性の後遺症が出現すると考えられる.
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