特集 総合診療×脳梗塞
急性期:診断から急性期病院での治療,精査,退院まで
症候性てんかんへの対応
海永 光洋
1
1杏林大学医学部付属病院 脳神経内科
pp.1370-1373
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023110012
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はじめに
近年の脳卒中急性期治療の目覚ましい発展に伴い,stroke survivorは増加している.後 遺症・合併症管理の重要性も増しているが,なかでも重要な合併症がてんかんである.脳 卒中急性期で約10%,慢性期で5~10%にてんかん発作が合併するといわれ1),脳卒中 診療のあらゆる局面で対応が求められることとなる.一方,高齢者てんかん全体のなかで も,原因疾患として脳梗塞は40%を占める2).このように,それぞれcommon disease である脳卒中とてんかんは密接な関係にあり,脳神経内科医・脳神経外科医のみならず, プライマリ・ケア医や総合診療医の果たすべき役割は非常に大きい.
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