特集 メタボ治療のゲームチェンジャー!? GIP/GLP-1受容体作動薬
臨床データからみるGIP/GLP-1受容体作動薬の多面的作用⑤ 肝臓に対する保護作用
井上 喬二郎
1
,
和田 直大
1
,
米田 正人
2
1横浜市立大学大学院医学研究科 消化器内科 肝胆膵消化器病学
2横浜市立大学大学院医学研究科 消化器内科 肝胆膵消化器病学/横浜市立大学附属病院 国際臨床肝疾患センター
pp.779-784
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025050011
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Key Points
2023年に定義が変更され,従来,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とよばれていた病態は,代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)となり,非アルコール性脂肪肝炎(NASH)も,代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)と変更された.
2023年の改訂は日本肝臓学会を含む世界中の70を超える組織から支持を受け.国際的なコンセンサスとなっている.
MASH患者を対象としたGIP/GLP-1受容体デュアルアゴニストであるチルゼパチドの有効性を検討する国際共同第Ⅱ相試験では,線維化F2/F3を伴うMASH患者に対するチルゼパチドの安全性と有効性が証明された.
今後,チルゼパチドの長期投与によるMASHの肝線維化の持続的改善効果など,さらなる安全性や有効性を評価する第Ⅲ相試験が期待される.

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