特集 腸内細菌となかよく 生きて腸までとどく薬学管理
腸内細菌叢のバランスが変化するとき,くすりと治療② 薬剤師のためのClostridioides difficile感染症(CDI)のはなし
森永 芳智
1
1富山大学学術研究部医学系 微生物学講座
pp.885-889
発行日 2024年5月5日
Published Date 2024/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024060017
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Key Points
Clostridioides difficile感染症(CDI)は,C. difficileが原因の腸炎である.
CDIの発症には,細菌側の要因と宿主側の要因が関わる.
CDI患者およびキャリアは,院内感染対策上重要である.
抗菌薬の投与以外に,制酸薬などが発症リスクとなる.
治療薬としてメトロニダゾール,バンコマイシン,フィダキソマイシン,予防薬としてプロバイオティクス製剤がある.
抗菌薬適正使用支援からの薬剤師の支援は必須である.
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