特集 硬すぎず,ゆるすぎない やさしい便秘・下痢サポート術
実践! 薬剤師・医療スタッフができるサポート編④ 新型コロナウイルス感染患者の排便トラブルに対処する
水野 秀城
1
,
山田 和俊
1
,
上山本 伸治
1
1富山市立富山市民病院 内科(消化器内科)
pp.1147-1149
発行日 2023年5月5日
Published Date 2023/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023060024
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Key Points
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は消化管に高い親和性があり,下痢,嘔気,嘔吐などの消化器症状はまれではない.下痢症状が先行する例もあり,注意を要する.
下痢症状に対しては十分な水分補給と血清カリウム値のモニタリングが必要となる.抗ウイルス薬を開始した後,下痢の急速な改善もみられる.
便秘症状に対して,その多くは刺激性下剤の頓用治療で対処可能だが,長期臥床患者に対しては排便姿勢や温罨法による生活指導も有効と考える.
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