薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
注射・輸液
69 ルート内での配合変化
-注射剤追加…,どのルートから投与すればよいのでしょう?
大森 智史
1
1エース薬局 船附店 薬局長
pp.752-753
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040127
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蘇生後で低体温療法が実施され徐々に復温中の患者さん.投与中の注射剤数は15 種類.看護師から「投与可能なルートはCV(中心静脈)のみでトリプルルーメンが入っています.末梢は全くとれません.もう1 剤,何とかなりませんか?」と問い合わせ.集中治療室ではよくある場面です.薬剤師への注射剤の配合変化に関する問い合わせは多く,迅速かつ的確な情報が求められます.成人であればトリプルルーメン・クワッドルーメンなどカテーテル径の大きいCV カテーテルを留置できますが,小児では一般的にダブルルーメンやシングルルーメンが使われます(図).限られたルート数のなか,注射剤が配合変化を起こすことなく適切に投与できる投与設計が求められます.
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