薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第1部 添付文書に登場する用語編
化学
42 求核置換反応と薬理
-アルキル化薬・白金製剤の薬理活性はなぜ?
浅井 考介
1
,
柴田 奈央
2
1ヤナセ薬局
2アトリアふじ薬局
pp.574-575
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040042
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求核置換反応とは,負(-)の電荷をもつ物質(求核剤)が,脱離基などが結合する基質の正(+)電荷した原子に攻撃することにより,脱離基と求核剤が置き換わる反応です.薬のなかには自身が高い反応性をもち,標的とする物質と化学反応を起こして薬理活性を発揮するものがあります.求核置換反応を活かした薬剤として,抗がん薬のアルキル化薬や白金製剤などがあります.
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