薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第1部 添付文書に登場する用語編
外用剤
17 皮膚刺激指数
-「クリーム剤を塗ったところが赤くなってしまった」患者への対応は?
山本 佳久
1
1帝京平成大学薬学部物理薬剤学ユニット 教授
pp.524-525
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040017
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皮膚刺激指数とは?
皮膚外用剤を選択する際は,その製剤のもつ皮膚刺激性も考慮する必要があります.皮膚刺激性の強い製剤ほど塗布後に紅斑や浮腫,水疱などを生じる可能性が高いといえます.この皮膚刺激性の指標として「皮膚刺激指数」という数値が用いられています.この指数は,表1 に示すようにわが国のパッチテストの基準表から陰性も含めた一定時間後の6 段階の症状を点数化し,総点数を被験者数で除した値に100 を乗じた数値として算定されます.この数値が大きければ皮膚刺激性が強いことになります.また香粧品の皮膚刺激指数による分類では(表2),安全品は5.0 以下とされており,15.0 を超えると要改良品となります.
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