特集 不妊とくすりの現在 ここが変わった!治療法・治療薬から保険制度まで
女性不妊における薬物治療の実践 抗エストロゲン製剤
久須美 真紀
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1順和会山王病院 女性医療センターリプロダクション・婦人科内視鏡治療部門
キーワード:
Clomifene
,
Estrogens
,
多嚢胞性卵巣症候群
,
子宮頸管粘液
,
子宮内膜
,
人工授精
,
頭痛
,
体外受精
,
不妊症-女性
,
無月経
,
生理学的フィードバック
,
視床下部-下垂体-卵巣系
,
霧視
Keyword:
Insemination, Artificial
,
Infertility, Female
,
Headache
,
Fertilization in Vitro
,
Polycystic Ovary Syndrome
,
Clomiphene
,
Cervix Mucus
,
Endometrium
,
Estrogens
,
Amenorrhea
,
Feedback, Physiological
pp.2509-2512
発行日 2022年9月5日
Published Date 2022/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022302076
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<Key Points>●抗エストロゲン製剤が視床下部のエストロゲン受容体に結合し、エストロゲンのネガティブフィードバックを阻害することで、GnRHの分泌が増え、下垂体からFSHの分泌が増加し、卵巣が刺激される。●抗エストロゲン作用はエストロゲンのポジティブフィードバックも抑制し、LHサージを抑制するため、服用終了後、代謝され効果が失われる7日後くらいに排卵することが多い。●副反応として、抗エストロゲン作用によりエストロゲンの効果が抑制され、子宮内膜の菲薄化や頸管粘液の減少につながる。
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